先日、西表エコツーリズム協会主催の『リーフチェック』に参加してきました。
そもそもリーフチェックとはなんぞや?というと・・・
【世界同一の調査方法で行われるサンゴ礁調査】で、決められたエリアの水底の構成物、サンゴの量、生物の多さを測る調査です。
昔は西表島でもリーフチェックをしていたみたいですが、最後のリーフチェックは2007年だそうで、僕が西表に来てからは1回も開催しておらず、話だけ聞いていた感じですね。
今回初めてリーフチェックに参加する事ができたので、自分の記録用という意味も込めて、その時のことをアップしてきたいと思います。
現在行われているリーフチェックは、まず100mのメジャーを張る所から始まります。
水深は3~6mで1本と、6~10mで1本と範囲が決められているので、今回は4mと7mで張る事にしました。
あとは0m・25m50m・75mの所に起点となる横幅5mのロープを張ります。
長さ100m・横幅5mのエリアが完成したら準備完了です。
ちなみに、この長さ100mは直線で100m取れるのが理想ですが、地形によっては少し角度を変えてもいいとの事です。
ラインを張り終わったら、一旦船に上がって最低でも15分以上時間を空けます。
これはラインを張った際に魚が逃げてしまうので、それらの魚が戻ってくるまで待つためです。
しっかりと時間を空けたら、まずは『魚類調査』から始めます。
魚類調査は、決められた対象魚が何匹いるかを数えます。
沖縄エリアで観察する魚は・・・
〇チョウチョウウオ全般
〇イサキ系
〇フエダイ系
〇サラサハタ
〇メガネモチノウオ(ナポレオン)
〇カンムリブダイ
〇その他ブダイ全般
〇ハタ系全般
の全8種です。
沖縄以外のエリアだと対象魚は変わるのですが、これは各エリアで生息する魚が異なるからですね。
また『サラサハタ』『メガネモチノウオ』『カンムリブダイ』の3種だけはピンポイントで調査対象となっています。
それだけ希少価値が高く、調査を必要としている証拠ですね。
魚類調査をする時は、泳ぐスピードに注意が必要で、いつもと同じペースで泳いでしまうと魚が逃げてしまう可能性が高いみたいです。
なので、目安としては『1分止まって観察→1分かけて5m進む→また1分止まって観察...』というサイクルで観察していきます。
この1分かけて5m進むっていうのが結構大事で、極力魚が逃げないように配慮する必要があるといった感じですね。
この調子で20m観察したら、観察せずに5m進んで、25mの起点から再び20m観察します。
これを4セットするとちょうど100mになり、1ラインの調査が終了という訳です。
魚類調査の次は『無脊椎生物の調査』です。
無脊椎生物も対象となる生物が決まっていて・・・
〇オトヒメエビ
〇ガンガゼ
〇パイプウニ
〇シラヒゲウニ
〇ナマコ (バイカナマコ・シカクナマコ・アカミシキリ)
〇オニヒトデ
〇ホラガイ
〇イセエビ・セミエビ
〇シャコ貝
の全9種です。
こちらも沖縄エリアじゃなければ対象となる生物は変わりますが、主に『採取目的で数が減っている生物』という括りで対象が決められています。(オニヒトデだけは理由が異なりますが)
この調査は1番時間がかかる調査で、100mやるのにだいたい60分はかかります。
でも対象となっている生物が分かりやすいので、慣れてるダイバーならあまり問題ないかと思います。
今回の調査では、シャコ貝はそれなりに見つかりましたが、それ以外の生物はほとんど見つかりませんでした。
オトヒメエビなんかは何匹か見つかるかな?と思ってましたが、意外と範囲内に入ってこない感じでしたね。
最後は『底質調査』です。
底質調査とは読んで字の如く、水底の構成物を調べる調査です。
これは100mのメジャーを張っている所をピンポイントで50cmずつ調べます。
〇造礁サンゴ→HC
〇ソフトコーラル→SC
〇最近死んだサンゴ→RKC
〇富栄養化の指標となる海藻→NIA
〇海綿→SP
〇その他→OT
〇岩→RC
〇礫→RB
〇砂→SD
〇シルト・粘土→SI
この10種から分類します。
なので・・・
50cm→HC、1m→HC、1m50cm→RC、2m→RB.....と言った感じで細かく調べていきます。
イメージでは結構サンゴが多くなるかなと思ってましたが、実際には岩が多かったですかね。
これらの3種の調査を決められたポイントで行い、毎年どんな変化があるかをチェックするという訳です。
今回は総勢15名で調査を行ったので、4mラインと7mラインを同時に調査する事ができましたが、人数が少ない場合はこれを2サイクルやる必要があります。
今回調査をしたのは『外離れ南』と『鹿の川』の2か所。
外離れ南はいつもよく潜っているエリアを調査しましたが、鹿の川はいつものマンタポイントからかなり離れた所で調査しましたが、調査中にマンタが見れたらしいですよ。(僕は見てない)
調査が終わった後は鹿の川・中の瀬でファンダイビングをしてから帰ってきました。
マンタをじっくり撮影するガイド陣。
なんだか新鮮な光景でした。笑
最後はみんなで記念写真。
これだけのメンバーが集まって潜るのも珍しいですね。
参加した皆様、お疲れさまでした!!
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