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毎日ブログを更新しよう月間、9ヶ月目に突入です。
トータル255日目。
昨日のブログでご紹介した有藻性サンゴ類の勉強会の続きです。
勉強会では主に骨格を見ての識別でしたが、昨日は実際に生きてるサンゴを見て種の同定をしていきます。
※自分の記録用としても書いているのでかなり長くなりますが、興味のある方はぜひご覧下さい。
10ショップ・15名のガイド+先生2名で豪華なダイビングです!!
1つの船にこんなにガイドが集まるのも非常に珍しいですね。
船上はそれはそれは楽しかったです♪
エントリー早々、各自気になるサンゴを見つけては確認。
分からないものは先生に確認を取りながらひたすらサンゴを観察していきます。
ちなみに、先に記述しておきますが、これから紹介する物はほとんどが○○サンゴ『属』と紹介します。
生物分類学において、地球上のすべての生物は『界、門、綱、目、科、属、種 (かい、もん、こう、もく、か、ぞく、しゅ)』という7段階で分類され、それぞれの名前が決まっています。
僕たちが普段から耳にしてる名前というのは、この中では1番最後の『種』に当たります。
最後の種までハッキリ分かるものは記載していきますが、ほとんどが1つ上の『属』までのご紹介です。
いつもならただのクサビライシと紹介するようなものも、細かい名前を調べます。
上に写っているのはトゲクサビライシ属。
シタザラクサビライシ属と混同しますが、よーく見るとトゲクサビライシ属でした。
昔はトゲクサビライシもシタザラクサビライシ属の仲間だったようですが、今は分かれたようです。
微妙な違いを先生が絵に書きながら解説してくれました。
こちらはアザミサンゴ属。
以前はトゲアザミサンゴ属と分類されていましたが、今ではアザミサンゴ属と統合されました。
僕たちがアザミサンゴと聞いて想像するのは山のような大きなアザミサンゴを思い浮かべますが、こんな形のアザミサンゴもあるんです。
左はヘルメットイシ属、右はキュウリイシ属です。
クサビライシの中にもいろんなのがあります!!
パッと見で分かるものもあれば、じーーーっと見てもイマイチ分からないものまで様々です。
肉眼じゃ分かりにくいものはルーペや拡大鏡を使って確認します。
これはおそらくコモンサンゴ属だったはず...。
これはアワサンゴ属。
よく見かけますよね。
この2つは水中でも議論になったサンゴです。(見づらいですが...)
パッと見た感じでは両方ともショウガサンゴ属に見えましたが、よーく見ると左はトゲサンゴ属じゃないかという意見が多かったです。
ショウガサンゴ属とトゲサンゴ属は、ポリプの配列(並び方)に違いが出るので、生きた状態でも識別はしやすいんだとか。(トゲサンゴ属はポリプの配列がキレイに並ぶ)
それでも僕はさっぱりでしたけどね...(^_^;) 笑
これはリュウキュウキッカサンゴ属。
大きな群生を作るリュウキュウキッカサンゴと違い、まだサイズが小さいので、リュウキュウキッカとは思えませんでした...。
口のまわりが特徴的だと教えてくれたので、アップの写真も撮りました。
少し隆起して顆粒状になってるのが特徴なんだとか。
・・・合ってるかな?笑
これはよく見るユビエダハマサンゴですね。
属でいうとハマサンゴ属!!
こちらは同じハマサンゴ属のパラオハマサンゴ。
大きいパラオハマサンゴは見慣れてますが、小さいパラオハマサンゴは違うサンゴに見える事もあります。
ちなみに、今パラオハマサンゴは1種と記載されていますが、実は2種類あるのが確認されているそうです。
今後の研究によってはまた違う名前が付くかもしれませんね。
これはハナガササンゴ属。
長い触手が特徴的なので、サンゴとは思えないかもしれませんが、これも立派なサンゴです。
こっちは一瞬アワサンゴ属かなと思いましたが、触手の数が違うのでこちらもハナガササンゴ属でした。
触手の数が12本ならアワサンゴ属、24本ならハナガササンゴ属です!!
これはコモンサンゴなのですが、所々ピンク色の所がありますよね。
褐虫藻の問題とか、サンゴ自体の問題とかいろいろ勉強会で聞いたんですが、実はどれも違って、バクテリアの付着により発光してるんだという事でした。
そういえばたまにバクテリアによる発光って聞くもんなぁと、ふと思い出しました。
これは先生たちがかなり興奮してたマンジュウイシ属・ワレクサビライシ。
昔はワレクサビライシ属と言うのがあったそうですが、今はマンジュウイシ属に統合されてます。
しかし、ワレクサビライシそもそもの数が少なく、未発見のものも多いみたいです。
普段は40mとかの深場に生息してると言われていて、先生たちもほとんど見た事がないと言ってました。
まさかこんな簡単に見つかるとは思ってなかったようで、かなり興奮してましたね。
もしかしたら、今後再びワレクサビライシ属というのが復活する可能性もあるかも。
これがワレクサビライシのアップ写真。
名前の通り、ミツマタ・ヨツマタに割れていくのが特徴です。
クサビライシの仲間でこんな成長の仕方をするのはこの種だけだそうです!!
※稀に大きなクサビライシで分岐してるのがありますが、あれは欠損からの再生時に起こる現象で、通常の成長時に起こるものではないそうです。
そして先生たちが更に大興奮だったのが、このハグルマサンゴ属・ムツカドマンジュウイシです。
1属1種の非常に珍しいクサビライシで、国内では西表島でしか発見例がないんだとか。
※宮古島でも1例報告があったそうですが、先生たちは実物を見た事は無いそうです。
これは本当に珍しいらしく、昨日の勉強会の時点でかなり熱弁してくれてました。
バシバシ写真に撮ってましたね。笑
しかもよーくまわりを見ると、いろんなサイズのムツカドマンジュウイシが見つかりまして。。
写真中央の極小サイズを見た先生は、水中で『うぉーー!!!ちっちゃいなぁーーー!!!!!』と叫んでました。笑
本当にたくさん見つかりました!!
そして横には再びワレクサビライシも発見!!!
これはかなりすごい組み合わせだそうです。
例えるならどんな感じだろ?
アケボノハゼとヘルフリッチが一緒にいたー!!しかも2匹・3匹いたー!!!って感じかな?笑
昨日のブログでもちょっとだけ触れましたが、クサビライシが着床してるのも発見しました!!
産まれてしばらくはこんな感じで成長していくみたいです。
このサイズでもまだ固着してるのがありました!!
先生たちも『こんなに大きいサイズで固着してるのは初めて見た!!!』と言ってましたね。
よく見たらたくさんありました!!
サイズも様々です。
横から見たらキノコが生えてるみたいです。
これはこれで可愛いかも♪
左がハグルマサンゴ属・ムツカドマンジュウイシが大きくなった個体。
大きくなるとだんだん湾曲していって、波を打つような形になっていきます。
これはマンジュウイシ属。
フチがオレンジ色なのはこれもバクテリアによる発光なのかな?
質問するの忘れたな...。
しばらくクサビライシが続いたので、またサンゴに戻ります。
これはナガレハナサンゴ属。
ダイバーの中では比較的よく見るサンゴですね。
このようにエビがよく付きますよね。
なのでファンダイビング中でもよく紹介します。
こちらはハナサンゴ属。
これも・・・
エビがつきますよね!!
昨日もいました♪
こちらはハナガタサンゴ属。
もっと大きな群体もありましたが、あえて個体を撮ってきました。
これはニオウサンゴ属・フトエダミドリイシ。
船浮湾内では大群生を作っていますね。
ニオウサンゴ属は中軸サンゴばかりなのが特徴なので、比較的見分けやすいみたいです。
慣れてない僕はさっぱりでしたが、言われてみれば・・・って感じでしたね...(^_^;)
最後はショウガサンゴ属。
船浮湾内には非常に多いですよね。
これにはダルマハゼやカニなどもよく住んでるので、ファンダイビング中にもよく観察してます☆
最後に今回の海洋実習の様子を動画に撮ってみました。
みんな夢中になってサンゴを観察してるのが分かるかと思います。
と言った感じで、昨日のダイビングはそれはそれは内容の濃いサンゴだらけのダイビングでした。
2時間潜って、魚はほとんど見てません。
ひたすらサンゴばかり見てましたね。
いつもと違った目線で潜る事で、今まで気付けなかった事に気が付けて、本当に勉強になりました!!
ただこれを通常のガイドで実践するかと言えば正直微妙な所ですが...。笑
この知識は今後きっと役に立つはず。
今まで当たり前のように見てたサンゴを、もう少しじっくり・大切に見ていきたいなと思った1日でしたね。
貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました!!
もし次回があれば、ぜひまた参加したいです♪
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