もう先週の話ですが、しばらく船外機のメンテナンスをしておりました。
いろんなメンテナンスをしたのですが、今回はメンテナンス第1弾。
『アノード交換』『サーモスタット交換』の2つをご紹介です!!
次回メンテナンスをする際の記録用として写真をたくさん撮ったので、それをブログに残そうと思います。
YAMAHA150馬力の船外機です。
まずはアノードから交換していきます。
アノードとは『防食亜鉛』の事を言います。
簡単に言うと、、鉄と亜鉛が同時にあると、サビは亜鉛の方に行ってくれる...というの仕組みを利用して、エンジン本体をサビから守る訳です。
亜鉛の利きが悪くなると鉄部分(エンジン内部)がサビてくるので、適度に交換する必要があります。
150馬力だと、エンジン後方に2つと左側に1つの計3つあります。(本当はもっとありますが、簡単に交換できるのは3ヶ所です)
ネジが赤くなってるのがそうです。
アノードを交換するためには、まず点火プラグのホースを外します。
つける時に順番を間違えると点火しなくなるので、注意が必要です。
点火プラグのホースを外したらアノードを取ります。
潮で固着してるとこれが取れなくなって苦労するのですが・・・
無事外れました!!
今回1番不安だった所なので、無事外れて本当に良かったです...。
外したアノードです。
これだけ潮がついてたら防触亜鉛としての役割を果たしてないですね...。
この調子で2つ目も外します。
ちゃんと外れるかな?(^_^;)
2つ目も無事外れました!!
順調ですね♪
外した所を見ると、結構潮が固まってます。
これをキレイに掃除します。
2つ外すとこんな感じ。
次は3つ目のアノードを取ります。
3つ目は左側です。
オイルフィルターのすぐ近くです。
これですね。
ネジが赤くなってるのですぐに分かりますね。
こっちもなかなかすごかった...。
でも無事に外れたのでよかったー!!
今回外した中では、これが1番潮の固着がひどかったです...。
潮のかけらがエンジン内部に入らないように慎重に取ります。
キレイになるとこんな感じ。
これで3ヶ所全部キレイにしたので、外したアノードを新品に変えます。
古いアノードを取ります。
これは1番キレイだったかも。
2つ目。
潮でかなり固着してましたが、なんとか外せました。
3つ目は固着がひどくて途中で折れちゃいました...。
これはヤバい...(+_+)
いろいろ悩んだ結果『KURE 5-56』を使って慎重に取る事にしました。
一応予備のASSY(アノードカバー)はありますが、できれば再利用したい...(^_^;)
慎重に作業して、、無事全て取り出しました!!
言葉で書くとあっという間ですが、実際には1時間以上作業してました...(^_^;) 笑
グロメット(Oリング)も交換します。
パッと見た感じでは全然キレイですが、形に癖がついてる可能性もあるので、変えておく方がいいですね。
組んでいく時はグリスも塗ります。
使うのはYAMAHA純正の『グリスA』を使います。
アノードの新品です。
調べるとエンジンの大きさに合わせていろんなタイプが売ってるので、違ったタイプを買わないように注意です。
左が古いアノード、右が新品です。
一目瞭然ですね。
グロメットをつける所にこんな感じでグリスを塗ります。
グロメット、アノードをつけて、ネジ部分にもグリスを塗ります。
こうする事で潮の固着を予防するのですが、アノードにはグリスを塗ってはダメです。(防食の効果が無くなってしまう)
また、アノードを必要以上に締め付けてしまうとネジ部がなめってしまうので、締めすぎに注意です。
この辺が難しいですよね...(^_^;)
元の場所につけなおしました。
しっかり締めたら、点火プラグのホースも元に戻します。
ホースにはちゃんと数字も書いてあるので、上から1→2→3→4の順番で、しっかり『カチッ』っと音がするまで押し込みます。
これでアノード交換は終了です。
次は『サーモスタット』の交換です。
サーモスタットとは、冷却水の温度管理をするパーツで、これに不具合が起こるとオーバーヒート(過熱)やオーバークール(過冷却)が起こります。
昔1度だけサーモスタットが故障した状態の船に乗った事がありますが、すぐにピーピー警告音が鳴ってエンジン停止してた船がありました。
『これ大丈夫かな?』とヒヤヒヤしてたのを思い出します...(^_^;)
サーモスタットはエンジン左側にあります。
先程交換したアノードの上に三角のフタがあるのが特徴です。
写真中央、上の三角の所がサーモスタットです!!
ネジを外すとこんな感じ。
これがサーモスタットです。
これを外して交換します。
外したネジと古いガスケットです。
グロメット同様、ガスケットも交換しておきましょう。
サーモスタットが外れました。
やはり固着してましたが、サーモスタットが取れないほどではなかったので一安心?
正直もっとひどいのを想像してました...(^_^;)
でも内側はかなり潮とサビが出てました...。
これをキレイにしてから新品に交換しましょう☆
古いサーモスタット(左)と、新しいサーモスタット(右)です。
古いサーモスタットはバネが固着してました。
このタイミングで交換しといてよかったかも...(^_^;)
あとは取り外しの逆手順で取り付けるだけです。
ガスケットも新しいのに交換しておきましょう。
※ここから先は途中から雨が降ってきてしまったので、サッと終わらせました。
以上、アノードとサーモスタットの交換についてでした。
次回はプロペラ交換とその他のメンテナンスです。
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